行政書士 木村奈津美さん

5月の月一インタビューは行政書士の木村奈津美さんです。

国際結婚ファミリーにとって”ビザ”に関する悩みや問題はつきもの。

そこで、行政書士さんに疑問のアレコレを質問してきました。

皆さんの今後にぜひお役に立てていただければと思います。

行政書士法人エニシア 副代表 行政書士 木村奈津美さん

法学部にて国際政治などを学び多文化共存、世界平和への思いを持っていたという奈津美さんは3児のママでもあり、とっても柔らかな優しい、そして聡明な女性。

Q1、例えば、どんな人が自力でビザを取得するより行政書士さんへ依頼した方が賢明と思われますか?(ちなみに私ヒルカワは自力で取得しましたが、当時、行政書士さんへ依頼した方がいいのか?自力で十分なのか?その判断さえ難しかったです)

まずは・・・

1、日本での仕事の有無。

2、目安として、正社員で収入が額面で月18万以上あること(札幌相場です。首都圏などはもっと高い)。

3、2をクリアしていない場合、例えば派遣やアルバイトなどの不安定な仕事であったり、収入が低い、仕事がないという場合、貯蓄や経済力のある親族の存在が必要です。

一つの目安としては、自分たち名義の口座に預金が最低200万、できれば300万あるかどうか(これは1年間暮らせる生活費を想定してとのこと)また、日本人側の親が頼れる経済力があるかどうか

4、離婚歴の有無。(国際結婚二回目以上の場合は取得が難しくなってくる)

5、留学生として来日していたことがある人の場合、学校を卒業できているかどうか

6、犯罪歴があるかどうか(交通違反なども含む)

7、交際期間(長い方がいい)

8、出会いかた(国際結婚目的の紹介所や出会い系サイトだと不利になりやすい)

9、大きな年の差がある(これまで偽装結婚をしたカップルに年の差があるケースが多いことから不利になりやすい)

全てクリアであれば自力で取得も十分可能でしょうが、クリア項目が減れば減るほど自力での取得が難しくなってくるので行政書士へひとまず相談してみるといいでしょう。

*クリアできない項目が一つでもあれば絶対に自力での取得は不可能というわけではありません。

 

Q2、行政書士さんへ依頼してもビザが取れないケースはどんなケース?また、取れる確率ってどれくらいなのですか?

そもそも相談いただいて、話を伺ってから着手するかどうか話し合って決めるので、明らかに取得が困難と思われる方にはその旨を説明し着手しないことが多いので、引き受けた案件は取得できることが多いです。

ただ、お話を伺う面談で情報を隠している方は取得できないケースとしてあります。(例えば離婚歴や犯罪歴を隠すパターンがあります)また、ビザが取れるかどうかは、お役所の判断になりますので、その時のお国事情によって難しいこともあります。

 

Q3、日本に住んでいてビザを取得するのと、海外に住んでいながらビザを取得して日本へ移住するのではどれほどの違いがありますか?また、海外に住んでいてビザを取得してから家族みんなで一緒に日本へ来ることは難しいことなのでしょうか?

比較的スムーズなのは、すでに日本に何らかのビザで住んでいて配偶者ビザへ切り替えるパターン。ただし、在留期限が切れる直前に申請する場合などは偽装結婚が疑われる場合もあるので、より詳しい書類が必要となります。

海外在住の外国人を呼び寄せる場合は、一般に審査が厳しいと思った方がいいです。まず、日本人側が日本に住んでいてパートナーを呼び寄せるパターン。

申請時点で”遠距離”の状態ですから、交際歴を丁寧に説明する必要があります。メールや電話だけでなく、実際にあっていることも示す必要があります。

手続き的に難しいのが家族全員海外に住んでいながらビザを取得するパターンです。

海外に住んでいながらビザを取得するには協力してくれる親族が不可欠です。

自力で取得するには親族に代理申請をお願いすることになりますが、本人たちが申請するのもなかなか大変な作業なので行政書士の力も必要だと思います。

ただ、行政書士に依頼することになっても協力してくれる親族の方はいた方がスムーズです。

また、取得のポイントになってくるのは海外在住期間(交際期間及び同居期間)が長い方がいいです。夫婦の経歴、親族の財力、そして一番は日本での仕事があるのかどうか。

例えば本社が日本で海外の事業部で働いていたから日本へ帰っても仕事が確保されている、などという場合はいいのですが、無職の状態で日本に来て、それから仕事を探そうとする場合はこれまでの経歴や持っているスキルなど”この人なら日本に来てもすぐに仕事に就けそうだな”と思えるものをアピールできるかどうかにかかってきます。

難しければ日本人の方が先に日本へ来て仕事を見つけ、住居も確保し、それから呼び寄せるというパターンを提案することになると思います。

 

Q4、ビザ取得でこんなことにあらかじめ注意した方がいい、知っておいた方がいい、ということを教えてください。

日本は観光客には力を入れているけど、日本に住みたい外国人にはまだまだ厳しいと思います(特に配偶者ビザ)

日本人同士の結婚と違って、偽装じゃないことを証明するのにプライベートをさらけることが必要になってくることは知らずに驚かれる方もいるので知っておいた方がいいかもしれません。

また、前科や離婚歴を隠そうとする人がいますが、隠せないので初めから隠さない方がいいです。隠したまま申請をしてそれがバレた場合信用を失い取得できたはずのビザが難しくなることがあります。

例えば、日本だと簡単なスピード婚などが国際結婚となると難しくなります。1年に満たなくてもちゃんと交際状況があって説明できれば大丈夫だと思うのですが、少なくとも1年以上、できれば3年以上の交際期間がある方が賢明で、遠距離の場合メールや手紙だけではなく実際に行き来があるのかも重要です。

交際、親族に紹介、結婚という流れを渡航歴や写真、メールや手紙のやり取りと合わせて証明できるかどうかが国際結婚では重視されてきます。

 

Q5、行政書士さんの立場でのクライアントに対する困ったあるあるネタはありますか?

行政書士にお願いしたらあとは全部自動的にやってくれると思っている方がいます。というのも、ビザ取得が割と簡単にできるものと勘違いしていたり、よく知らない方がいるということです。

申請に必要な書類を出してもらったり、いろいろと本人でなければいけない作業もあることを知らずに急かされたり、協力いただけないことが困ったあるあるネタですかね・・・。

 

Q6、料金について教えてください。

平均的な相場は10万くらいです。例えば、結果問わず10万というところもあれば、着手金5万&成功報酬5万、というような設定のところもあります。(結果がどうであれかかる手間は同じです)

また、最初の相談料が1時間5000円〜から設定されているところが多いです。この相談時間で色々お話を伺って実際に着手するのかしないのかを決めていただくという流れです。

(ちなみに、奈津美さんのところでは着手金5万&成功報酬5万。相談料は5400円)

 

Q7、ビザ取得にまでかかる期間ってどれくらいですか?

海外から呼び寄せる場合、日本国内の管轄の入国管理局に『在留資格認定証明書』交付には、2〜3ヶ月は見ていただいた方がいいです。タイミングなどによっては2ヶ月かからない人もいます。

『在留資格認定証明書』が交付されてから、海外に送付し、現地の大使館、領事館でビザの取得手続きをしますのでプラス3〜4週間くらいはかかります。

また、すでに他の在留資格を持って日本にいる方が変更許可申請をする場合だと、1ヶ月程度で結果が出ます。

ちなみに、2月〜4月が混む期間なので時間がかかりやすいです。

 

Q8、国際結婚ファミリーにとって行政書士さんに依頼する業務はどんなものがありますか?

まず、ビザの取得。そして永住権取得。あとは離婚後も日本に住みたいと希望する外国人のビザの取得です。

ちなみに、離婚後半年間は配偶者ビザが有効(入管への届出は必要です)で、その間に他のビザへ切り替えるということになります。ハードルは高いですが、結婚生活が長い方、また扶養する子供がいる方は可能性があります。

(『在留資格』『ビザ』は厳密には違うものですが、わかりやすくするため混同して表記しています。)

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過去、私もネットで検索して色々情報を探していましたが、書いている人によって違ったり、結局これは本当??というのがありました。

それでも、わざわざ行政書士さんに質問しに行くなんてこともできず試行錯誤しながら自力でビザ取得をしたわけですが、今回色々行政書士さんに聞くことができて今更ではありますがすっきり!笑

この情報が国際結婚ファミリーにとってお役に立てることを願っています。

奈津美さん、お忙しい中ご協力ありがとうございました!

奈津美さんの所属する事務所の詳細は下記の通りです。

行政書士法人エニシア

北海道札幌市中央区南1条西11丁目1みたか南一ビル2階

TEL 011-212-1895 FAX 011-212-1894

とっても優しく丁寧に話をしてくれる優しい行政書士、奈津美さん。

困ったり悩んだ時には是非問い合わせてみてください。

奈津美さんの他にもビザの申請&取次ができる資格をお持ちの行政書士さんが2名いるそうです。